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大太鼓と私

田舎のオケマン AMADEUSです。

今回も25年前頃の話です。

その当時、高松交響楽団香川県立盲学校の体育館で練習していました。

いつも練習場所をお借りしているので、演奏会(音楽教室)を開くことになりました。

前週まで、リハーサルをこなし、本番の日を迎えました。

当日会場に着いてみると、本日司会のコンマスさんから「○○さん、スマンけど今日打楽器が足りんのや、ファゴットええから大太鼓叩いてくれる?」と言われました。目が点になりましたけど、偉いコンマスさんに逆らうこともできず、大太鼓を叩くことになりました。

そして、本番が始まって・・・・・

初めて見る楽譜でしたが、なんとかついていきました。心臓バクバクです。ファゴットを吹いている時、なんてリラックスしていたんだろうと改めて思いました。

そして、恐怖の時が・・・・・

一段落して、楽器紹介が始まりました。第1ヴァイオリンから始まり、得意な小曲を演奏して、インタビューです。

まさか、私のとこにはこないでしょ・・・頼みますよコンマスさん、あなたが急遽頼んだのだから・・・神様お願い・・・!と・・・・

やっぱり、きました。

ティンパニ(本職)のあとに、私と同じように当日、シンバルに回された、K君の楽器紹介とインタビュー、腹が座ったのか、ジャン、ジャァーンと思いっきり叩いて、大ぼらのインタビューです。

そして、わたし・・・・・

えーい、どうにでもなれ!・・・・・と

ドン・ドン・ドン。ドン・ドン・ドン。ドン・ドン・ドン・ドン・ドン・ドン・ドン!と・・・・・

小学校の頃やった、運動会の応援団の三三七拍子をやりました。

コンマスさん、お客さんにわからないようにウインクしながらインタビューしてきます。

「単純そうですが、この音を出すのは難しいんでしょ?」

私、言いました。

「やっぱり、10年はかかりますね」・・・と

周りを見回すとオケのみんなが笑いを堪えています。

しかし、盲学校の生徒さんは真剣に聞いています。

すいませんでした!盲学校の皆さん。

私、今日初めて大太鼓を叩いたのです・・・・・

この後、オケに何があっても、少々のことでは驚かなくなったのです。

この経験は、後のファゴットの演奏やステマネで生かされています。

美術は後で直すことができますが、音楽は瞬間芸術です。

悔いを残さないのはもちろんですが、どんなことにも対応できる精神力を養いましょう!

余談ですが、ブラームスの交響曲第4番の初演時には、ブラームス指揮をし、ハンス・フォン・ビューロー大太鼓リヒャルト・シュトラウストライアングルを担当したそうです。

いつも他人を批評しているビューローがどんな顔で演奏したのか、タイムマシンに乗って、聞きに行ってみたいですね・・・・・多分、私と同じ気持ちでは・・・・・

本日はここまで、では・・・・・

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コメント

BWV244です。
とても懐かしい思い出話を・・・。あの頃は固定した練習場所も無く、ジプシーのように彷徨ってましたなあ。

その高松交響楽団もこの30日には101回目の定期演奏会。19年ぶりのマーラー第1番交響曲。奇しくも指揮者はその時と同じ。19年ぶりに見た楽譜に「あの頃は、ここはちゃんと吹きよったんかいのお」と思う箇所がいっぱい。今回はかなり個人練習しましたよぉ。年を重ねるごとに本番が怖くなるBWVです。

投稿: BWV244 | 2007年6月25日 (月) 21時42分

BWV244さん
歳の数だけ練習しなさいよ!
団員の平均年齢40歳をスクラッチとするなら、
あなたはハンデ12なんだから・・・・・
シングルプレーヤーを目指してね・・・・・

投稿: amadeus | 2007年6月25日 (月) 22時07分

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